インタビュー interview
【プロトソリューション】新しいサービスを早く、そして世界へ。私たちはここで成長のフィールドを見つけた
システム開発やクラウドサービスに、クルマのメディア運営、IT人材の交流スペース。株式会社プロトソリューション(宜野湾市)は、幅広くユニークな事業を手がける県内有数の企業です。そのシステム開発分野で働く、仲濱政治さん(Uターン)と渡辺勇樹さん(Iターン)。それぞれ東京、大阪で技術者として働き、現在は沖縄という新たなステージで活躍しています。「新しい技術に積極的」「働きやすい」。そう2人が口を揃えて言うプロトソリューションの魅力とはーー。
ソリューション開発部沖縄 課長 開発統括マネージャー 仲濱政治 *写真左
沖縄県生まれ。沖縄職業能力開発大学校を卒業後、県内のSIer(エスアイアー)にエンジニアとして入社。初年度から東京支社に配属され、5年間勤務。2011年4月、沖縄へUターンし、プロトソリューションに転職。現在、プロジェクトマネージャー・部署責任者を務める。埼玉県出身の妻と娘の3人暮らし。
ソリューション開発部沖縄 チームリーダー 渡辺勇樹 *写真右
兵庫県生まれ。高校を卒業後、建築作業員、トラックドライバーとして働く。22歳のときに神戸市の専門学校に入学し、簿記や情報処理を学ぶ。その後大阪のIT企業に入社し、公官庁向け財務会計システムのエンジニアとして約6年勤務。2017年12月に沖縄へ移住、プロトソリューションに入社。
UIターンしたきっかけ
ーーまずは、お二人のこれまでの経歴を教えてください。
仲濱:
地元・沖縄の大学校を卒業してから、まずは県内のSIerに新卒で入社しました。その後すぐに、東京支社に配属されることになりました。入社前から「東京勤務を前提に」とも言われていたので、それほど驚きはなかったですね。むしろ、東京で働きたい思いのほうが強かったですね。要件定義や設計など、上流工程に携われるチャンスがたくさんあると思ったからです。早い段階でどんどん経験を積みたい思いがありました。
結局、東京には5年間いました。プログラマーからスタートし、最後はプロジェクトリーダーを任されるようになりました。とにかくスキルを身につけたい。そんな思いで猛烈に働きましたね。
渡辺:
私は、異色のキャリアかもしれませんね。高校卒業後に、まずは建築作業員として働きました。その後はトラックドライバーに転身。転機は22歳のときです。神戸の専門学校に入って、簿記と情報処理コースを受講しました。そこから、IT業界に入ることになります。
最初に勤めたのが、大阪のIT企業です。公官庁向け財務会計システムの技術者として約6年間働きました。全く異なる業界から未経験で入り込んだITの世界。この業界はいい意味でゴールがありませんよね。日々、最新の情報を仕入れて技術を磨いていく。これが楽しかったんです。夢中で突っ走っていたら、気がついたら6年が過ぎていた。そんな感覚でした。
ーーそこから、なぜ沖縄へUIターンすることになったのでしょうか。
仲濱:
前職のときから、若いうちにどんどん経験を積んで、早い段階でプロジェクトマネージャーなどマネジメント業務をやりたいと思っていました。それで転職を考えていたところ、たまたま沖縄でそのポジションに携われるチャンスが巡ってきたんです。それが、プロトソリューションでした。
もともとは、親会社のプロトコーポレーション(本社:名古屋市)に興味があったんです。事業領域の広さやスピード感が魅力的で、ここならいろんな事業に携われると思ったからです。すると、採用選考の過程で「沖縄に子会社(プロトソリューション)がある」と紹介されました。当時、システム開発を担う沖縄のソリューション開発部は社員が約30人、このうちプロジェクトリーダーは4人程度とマネジメント人材が不足しているようでした。「これはチャンス」と思って入社を決めた経緯があります。
当初は東京での転職を想定してたんですが、沖縄でマネジメントに携われる機会を逃すわけにはいきません。地元ですから、東京で働きながらも「やっぱり沖縄がいいな」という思いは常に頭のどこかにあったんですよね。培ったスキルや経験を地元に還元して、貢献したい気持ちも強かったですしね。
渡辺:
私は、実は沖縄に強い思い入れがあったわけではないんです。観光としては素敵な場所だと思ってましたが、まさか住むことになるとは想像してなかったですね。
きっかけは、大阪で開催された沖縄のUIターン合同説明会に参加したことです。当時は関西圏外で働いてみたくて、特に地域を特定せずに転職活動をしていました。それでたまたま最初に参加したのが、沖縄の説明会だったんです。そして、そこから“妙な風”が吹き始めます。その説明会で、抽選で無料の沖縄ツアーが当たる企画に応募したんですが、それに当選したんですよ。現地企業の職場を見学して回るツアーです。
その中の1つに、プロトソリューションがありました。見学すると、同世代の社員が多く、役職のある人たちの年齢も若い。フレッシュで風通しのいい印象を受けましたし、まだ経験の浅い私自身もいろんなことにチャレンジして、成長できる。そう感じました。実は、ツアー前の説明会でも担当者と話す機会があったんですが、丁寧なやりとりが好印象で、私に「興味がある」と言ってくれたんです。必要とされているのがうれしくて、そのときから気になってました。実際に見学したことで働く実感が一気に湧いてきて、思い切って入社を決断しました。
現在の会社と仕事
ーープロトソリューションの事業・サービスや、働く環境はどうでしょうか。
仲濱:
主な事業領域は、デジタルマーケティング、ITインテグレーション、ユーザメディア、コミュニケーションサポートです。私たちが所属するソリューション開発部では、Webシステム開発やテスト検証・品質管理などを手がけています。
社員は573人(2019年1月1日現在)です。大部分が沖縄に在籍していて、仙台と東京の拠点にも一定数います。ソリューション開発部の社員は約65人ですね。私が入社してから、どんどん組織が大きくなっています。
私たちの特徴の1つは、開発フレームにあります。提案は東京、設計は仙台、そして品質保証・運用保守は沖縄と、工程毎に業務を特化することで、作業効率と品質を高めています。ただ、沖縄が担う運用保守は、「サイト価値向上」と言い換えてもいいでしょう。単に運用保守をこなすのではなく、サイトの価値を高めるために新たな機能をオンさせる仕事なんです。「つくって終わり」ではなく、「つくった後にどんどん成長させる」ことに非常に力を入れています。
ーーご自身は、どういった仕事を担当しているのですか。
私はソリューション開発部の責任者を任されています。プロジェクトの運営全般を管理したり、プロトグループが手がける各サービスの開発に上流工程からジョインするなどしてますね。
プロトソリューションは、とにかく新しいサービスをどんどん立ち上げて、かつ事業スピードが早いのが大きな武器ですね。私は入社後すぐに、システム開発の一員として自社の通販事業(ECサイト運営)の立ち上げに携わりました。受託開発だけでなく、自分たちで新規事業・サービスにチャレンジして、会社を拡大させていこうという風土があるんです。小さなアイデアや気づきから、「これはサービスになるんじゃないか」と常に考えています。
沖縄のクルマ情報を網羅した「グーネット沖縄」というメディアを運営したり、シェアサイクルのサービスを手がけたり、一風変わったいろんな事業を展開しているのはそのためです。ほかにも、「宜野湾西海岸を、ITビーチに!」をキャッチフレーズに運営する「CODE BASE」もあります。ITに興味のある人や、現役エンジニアなどが勉強会を開くなどして交流するスペースです。
渡辺:
プロトソリューションのよさは、仕事を離れたところにもあると思います。チームの飲み会に、休日はキャンプや釣り。入社前から思い描いていた通り、社員同士の仲がよく、風通しがいいんです。平均年齢は31.6歳と若く、女性の比率も58%と高い。そうした和気あいあいとした雰囲気や結束力の高さが、仕事のしやすさや会社の成長につながってると感じますね。
これは、単身で移住した私にとっては非常に大きかったですね。いきなり知り合いの全くいない場所で暮らしていく。溶け込めるどうか、最初は不安でしたよ。しかも、私はお酒が飲めないんですよ。沖縄はお酒社会のイメージがあるじゃないですか。今考えると余計な心配だったんですが、「お酒を飲めない人間を受け入れてくれるか」なんて不安に思うこともありました。お酒は飲めませんが、飲み会の場にはよく参加しています。最初の入社歓迎会で、一気に打ち解けて仲良くなれましたね。お酒が入ると、みなさん一気に愉快になるので(笑)。これもまた、沖縄らしさなんでしょうかね。
私自身の仕事としては、今はプロジェクトを管理するチームリーダーを担当しています。現在のチームは17人。データ移行アプリケーションの開発・運用保守が中心ですね。リーダーとして管理業務を任されるのは、技術者人生で初めてのことです。新しい経験ができるのは刺激的です。まだ慣れないこともあって苦労もしていますが、それを乗り越えた先に新しい景色見えるはず。そんな思いで、必死に働いているところです。
沖縄での暮らし
ーー職場を離れて、プライベートも楽しんでますか。
渡辺:
私は、移住に向けて入念に準備したわけではありません。むしろ、思い切りと勢いだけ。そう言ってもいいでしょう。大きな変化は、ストレスがなくなったことですね。もう内地には戻れない。そう思うほど、居心地がいいですよ。
まずは、沖縄県民の人柄のよさ。社内の飲み会やイベントもそうですし、バレーボールのサークルに入ったりと、すぐに輪の中に入り込めました。なんというか、腹黒い人が少ないんですよね。困ったら、みんな助けてくれるんです。それと、空の広さもいいですね。それまではずっとビルやマンションに囲まれながらの生活でしたが、沖縄には高い建物が少ないので、空が広く感じられて開放的です。
もちろん、ギャップを感じることもありますよ。例えば、娯楽の少なさです。でも、その分自然が豊かですし、キャンプなど遊び方を変えながら、今はずいぶん慣れてきたところです。
仲濱:
沖縄に戻ってきてつくづく感じるのは、「やっぱり沖縄はいいな」ということですね。東京の生活が窮屈だったわけではないんですが、沖縄で暮らしているほうが、なんだか自然と心が落ち着くんですよね。
Uターンしてからは結婚し、娘も生まれました。両親が近くにいるので、子育てをサポートしてもらえるのはとても助かりますね。娘は6歳です。近所に公園やキャンプ場がたくさんあったりと、子どもが自然の中で気軽に、伸び伸びと遊べる場所があるのはいいですね。独身の人から見ると、東京などと比べると娯楽が少ないので物足りなさを感じるかもしれませんが、育児を含めて家族でのんびり過ごすには最高の場所だと思います。
今後の目標、UIターン者へのメッセージ
ーーこれからの仕事の目標や、UIターンを検討している人にメッセージをお願いします。
仲濱:
これまでも新しいサービスを数々立ち上げてきたプロトソリューションとしては、今後も県内だけでなく、全国、そして世界に通用するような新しいサービスをどんどんつくっていきたいですね。
直近では、例えばAI(人工知能)、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション/デスクワークをパソコン内のソフトウェア型ロボットが代行・自動化すること)の研究を強化しています。特にAIでは、新たに専門チームの「AIテクノロジー推進室」を立ち上げました。実際に社内での導入実績もあり、これまで人海戦術で行っていた作業についてAIを導入したところ、月間3,000時間の工数削減を実現させました。引き続き研究開発を進め、社内外での導入支援にさらに力を入れていきます。
沖縄のIT技術はどんどん向上していて、東京の情報量に追いつこうとしている段階です。とはいえ、まだ弱い部分があるのも事実。それでも、私たちは新しい技術やサービスを積極的に取り入れながら、これまでも数々の新しいサービスを立ち上げてきました。身につけた知識やスキルを次のステージで活かしたい人にとって、沖縄やプロトソリューションは最適な環境だと思います。沖縄から全国、世界へ。そんな将来を一緒に目指そうと思ってくれる人たちに、ぜひ仲間に加わってもらいたいですね。
渡辺:
私はまだまだ経験不足な部分がありますが、必死に力をつけながらその将来ビジョンに少しでも貢献できるようにがんばりたいですね。
それと、移住を検討している人たちには「リゾート気分では失敗する」と伝えたいですね。大きな夢や希望を抱くことは大事ですが、大き過ぎると現実とのギャップについていけなくなる可能性もあると思うんです。過度に期待し過ぎずに、「環境を変えるための1つの選択肢」くらいの心算のほうが、ギャップも小さく、結果的に私のように沖縄から出れなくなるほど快適に過ごせると思いますよ。
●【NEWS】移住イベント@福岡に、株式会社プロトソリューションが出展します!イベントの詳細はこちらにてご確認ください。
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