エンジニアの皆さんが沖縄へのUIターン転職を考える際に一番気になること。
それは「そもそも沖縄にエンジニア求人ってあるの？」ということではないでしょうか。

実は沖縄県では、情報技術産業を観光に次ぐ第二の産業の柱ととらえていて、
企業誘致に非常に力を入れており、ここ10年で沖縄県内のIT企業立地数はほぼ２倍に増えています！

この記事では、沖縄におけるITエンジニアの求人マーケットについて、
沖縄県商工労働部が発表した「令和5年度おきなわITセンサス報告書」のデータを交えながら
解説していきたいと思います。

沖縄県におけるIT企業数の推移

沖縄県では、情報通信産業を観光業と並ぶ新たなリーディング産業として育成すべく、
県外から企業誘致を積極的に行うとともに、様々な制度でIT企業の事業拡大を支援してきました。
その結果、県内に立地するIT企業の数はこの10年で約2倍、雇用者数も約1.5倍に伸びており、
沖縄でのIT産業が確実に成長していることが分かります。

　出典：令和5年度 おきなわITセンサス報告書(沖縄県 商工労働部)

業種分野別の内訳をみると、
かつては人件費の安さから進出したコールセンターが多くの割合占めていましたが、
通信インフラの整備や税制優遇、スタートアップ支援などの県の施策により、
最近では、情報サービス、コンテンツ制作、ソフトウェア開発など、
より付加価値の高い産業の割合が増えてきています。

　出典：令和5年度 おきなわITセンサス報告書(沖縄県 商工労働部)

沖縄IT企業の立地場所

続いて、沖縄県内のIT企業の立地場所を見ていきましょう。
沖縄のIT企業の52.7％が那覇市内に集中しており、
次いで企業数の多い地域は浦添市、宜野湾市となっています。
基本的には、那覇または那覇近辺の市に住居を構え、
車で那覇市内に通勤するスタイルが一般的です。

　出典：令和5年度 おきなわITセンサス報告書(沖縄県 商工労働部)

IT企業の多くは南部に立地していますが、
うるま市には沖縄県が国内外の情報通信関連産業の一大拠点の形成を
目的として整備した「IT津梁パーク」があり、約30社のIT企業が入居しています。

沖縄IT企業の雇用者数の動向

沖縄にIT企業が多くあることは分かった、でもITエンジニアの採用は行っているの？
ということで、沖縄IT企業の雇用者数の動向を見ていきたいと思います。

令和５年度のおきなわITセンサス報告書によると、
前年度よりも雇用者数が増加していると回答した企業が30％、
減少が19％、残りの51％がほぼ変わらないと回答しており、
雇用は概ね安定していることが見てとれます。

　出典：令和5年度 おきなわITセンサス報告書(沖縄県 商工労働部)

業種別でみると、情報サービス分野とソフトウェア開発分野では増加の回答が多く、
市場の活発な需要に応じて成長していることが分かります。

また、雇用が減少していると回答した企業にその要因を聞いたところ、
雇用者数減の最大要因は求職者数の減少や転職・退職となっており、
人材獲得競争の激化により、人を採用したくてもできない状況が見えます。

　出典：令和5年度 おきなわITセンサス報告書(沖縄県 商工労働部)

まとめ

沖縄に移住したいけど、ITエンジニアの求人があるか不安。。。と思われている方も多いと思いますが、
ご安心ください！

沖縄では、情報通信産業が観光と並ぶリーディング産業ととらえられており、
県をあげてIT企業の誘致に力を入れていて、立地企業数も右肩上がりに増えています。
それに伴い、雇用者数・求人数も増えており、企業の採用熱は非常に高いです。

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