インタビュー interview
【日本アイ・ビー・エムデジタルサービス】リモートで首都圏、全国の大型プロジェクトに参画。沖縄で描くキャリアアップへの道
日本IBMグループの中核を担い、アプリケーション開発などを手がける日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社(IJDS)。沖縄県那覇市にある開発拠点で働くエンジニアたちは、リモートで首都圏や全国のプロジェクトに参画しながら技術を磨いています。同じ県内のIT企業から転職したエンジニアの島尻 敬さんに、IJDSの魅力や仕事のやりがい、キャリアプランなどをお聞きしました。
日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社 システムエンジニア
島尻 敬さん
沖縄県生まれ。県内の大学を卒業後、新卒で沖縄のIT企業に入社。エンジニアとして4年勤務し、2023年4月に日本アイ・ビー・エムデジタルサービス株式会社に転職。現在は、水道工事システムの開発を担当。休日は映画鑑賞や資格勉強などをして過ごす。
県内IT企業に4年勤務し、成長の場を求めてIBMグループへ
ーー以前もIT企業に勤務されていたようですね。当時のことをお聞きできますか?
県内の大学を卒業後に入社した地元のIT企業で、Webアプリケーションの開発に従事していました。県外ではなく沖縄にとどまったのは、大学生活が楽しく、そのまま沖縄で暮らし続けたかったからです。それに、沖縄にも当時から多くのIT企業が存在し、十分スキルアップできると考えました。
未経験で不安も大きく、しかも入社した時期はコロナ禍の真っ只中。いきなりリモートワークから始まったので、なかなか十分な指導を受けられず苦労しました。それでも、地道に努力を重ねるうちに仕事がどんどん楽しくなり、「もっとスキルアップしたい」という思いが募ってきたんです。
ーーそれで日本アイ・ビー・エムデジタルサービスの門を叩いたと。
当時から社内の業務とは別に資格勉強もしていたんですが、以前の会社ではなかなかそれを生かす機会がなく、歯がゆい思いをしていました。
もっとレベルの高い環境で、自分の腕を試したいーー。そんな思いで転職活動を行い、ありがたいことに複数の会社から内定をいただくことができました。
その中で最終的に当社を選んだ決め手は、規模の大きさや待遇、それと熱烈なオファーでした。入社を強く勧めてくれた採用担当者の熱意に胸を打たれたんです。同時にその様子から社内の明るい雰囲気なども伝わってきて、安心して働けると思って入社を決意しました。
水道工事のDXを実現。大型プロジェクトの一員に
ーー入社後は、どんな開発案件に携わってきたんでしょうか?
今担当しているのは、水道工事に伴う図面や書類作成業務のDX(デジタル・トランスフォーメーション)を実現する水道工事システムです。
最大の特徴は、さまざまなデータを集約し、工事を効率化できる点にあります。具体的には、設計図や施工計画のデータと、スマホ経由で収集した工事現場の施工データをクラウド上に構築したプラットフォームに取り込み、そこから工程表や工事日報などの書類を自動作成する機能を開発しました。
「設計」「施工計画」など個別の機能に特化したアプリケーションはあっても、それらをひとつにまとめた統合的なシステムはなかったそうです。今回それを実現したことで業務の手間が省け、作業の効率アップが期待できるようになったわけです。
ーー水道管は全国津々浦々に張り巡らされています。このサービスが普及すれば、インパクトは大きそうですね。
日本では各地で水道管の老朽化が加速しているそうです。放置すると水道管の破損による漏水や断水のリスクが生じ、私たちの生活に大きな影響を与えかねません。ただ、工事業者は人手不足などの壁に直面しており、思うように工事が進んでいないようです。
今回のプロジェクトは、まさにその課題を克服するためのものです。ぜひ全国の工事現場で広く使っていただきたいですね。
社会的な期待も大きく、責任重大な任務です。プレッシャーもありますが、それを味わえるのは技術者として幸せなことだと思っています。
ーーそのプロジェクトは、どんな体制やメンバーで進めているんですか?
全国に散らばる当社の開発拠点のメンバーでチームを組み、リモートでアイデアを出し合いながら開発しています。私は今回、工程表などの書類を自動作成するシステムと、遠隔から工事現場の様子をカメラでモニタリングするシステムの開発に携わっています。
このように、リモート開発を通じて首都圏や他拠点のプロジェクトに参画できるのが、ここで働く醍醐味のひとつです。当社の取引先は金融や保険、製造など幅広く、AIなど先端技術の開発からオープン・WEB系、モバイル系まで多彩なプロジェクトを任せていただいています。エンジニアとしてスキルの幅を広げられるチャンスがたくさんあるんです。
私も今回のプロジェクトでは、マイクロソフト社が提供するクラウドのプラットフォーム 「Microsoft Azure(アジュール)」に初めて触れ、またひとつ新しい技術を学ぶことができました。
沖縄から全国の大型プロジェクトに挑戦し、先進的な技術に触れながらキャリアアップしていく。当社に転職したことで、そんな未来を描けるようになりました。
社内に根づく、助け合いの文化。福利厚生も充実
ーー入社を決めた理由に、社内の雰囲気や職場環境を挙げていました。実際に入ってみて、どう感じていますか?
思い描いていた通り、まるで大きな家族のようなアットホームな職場です。
年代は20代の若手から60代のベテランまで幅広く、新卒・中途を問わず多彩なメンバーが揃っています。Uターン組を含め、沖縄出身者が多いのも特徴です。
上司とは気楽に会話でき、先輩もやさしい人ばかりです。それでいて決してベタベタしすぎず、適切な距離感があります。私にはそのバランスがちょうどよく、居心地がいいですね。
今加わっているプロジェクトのメンバーも同じです。そこにあるのは、お互いに歩み寄り、助け合う風土です。そんな環境で働けるのはシンプルに楽しいですし、モチベーションも上がります。
ーー福利厚生はいかがですか?
そこもさすが大企業です。手厚いので安心できます。まず驚いたのは、有給休暇の多さでした。以前の会社と比べると、1年目の新入社員にも十分すぎるほど用意されていて、半日単位でも取得できるんです。
残業も必要最小限にとどめ、定時退社を推奨する文化が根づいています。もちろん、最優先なのはお客様への納期厳守です。プロジェクトが佳境を迎える時期は忙しいですが、そうでなければ定時ちょうどに仕事を終えられます。上司がまだ残っていても、退勤しづらいと感じたことはありません。
その分、資格取得のための勉強にも時間を費やせますし、仕事と家庭やプライベートを両立しやすい環境だと思いますね。
働く場所は関係ない。リモートで全国のプロジェクトに参画
ーー今後のキャリアの展望やイメージがあれば教えてください
当面は現場の技術職として、いろんなプロジェクトに携わりながら高度な技術をどんどん身につけていきたいですね。その先に、プロジェクトを管理するようなさらに上のポジションへの興味も湧いてくるかもしれません。
IBMグループの開発者と一緒に働いていて強く感じるのは、個々の技術力の高さはもちろん、人間的にも魅力的な人が多いことです。プロジェクトを成功させるには、うまくチームをまとめたり、メンバーとコミュニケーションを取れたりする、そんな人間性も大事な要素になってきます。
技術だけでなく、周りから「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえるような存在になれたらうれしいですね。
ーー最後に、読者へのメッセージをお聞きできますか?
一昔前であれば、東京でないと最先端の技術を学べないイメージがあったかもしれませんが、今はもうそんな時代ではありません。もともとエンジニアはリモートワークとの相性がよく、新型コロナの時代を経て場所にとらわれない働き方は一気に広がりました。
実際、私たちもほぼフルリモートで働いていますし、この流れは今後さらに加速していくはずです。では、どこで暮らしながら働くか。そう考えたときに、沖縄は自信を持ってオススメできます。
温暖な気候、人の温かさ。そんなストレスフリーな環境に身を置くことができます。しかも、当社でなら沖縄にいながら全国の大きなプロジェクトに挑戦し、キャリアアップできるはずです。ぜひIBMグループの一員として、私たちと一緒に大きな仕事を成し遂げましょう。
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