インタビュー interview
【セキュアイノベーション】沖縄から、セキュリティサービスを。成長市場を牽引するベンチャー企業のプログラマ
沖縄でセキュリティサービスを牽引するーー。そんなビジョンを掲げ、成長市場のセキュリティシステム分野で活躍するセキュアイノベーション。2015年設立のベンチャーで、県内初のセキュリティ領域に最大の強みをもつ会社です。そこに同社初の開発系エンジニアとして入社したのが、鉢嶺光さんです。東京で3年半暮らし、Uターンと同時に友人と起業。しかし、うまくいかずに転職。紆余曲折を経てたどり着いた27歳の今とはーー。
株式会社セキュアイノベーション 技術部
鉢嶺光さん
沖縄県那覇市出身。県内のIT系専門学校を卒業後、上京。3年半後、専門学校時代の友人に誘われ、沖縄へUターンするとともにIT会社の共同経営に乗り出す。その後、セキュアイノベーションに転職。プログラマとしてセキュリティ関連の開発に従事している。那覇市在住、27歳。
<Uターンした経緯について>
当初は1年後に沖縄へ戻る予定だった
沖縄を出たのは、県内のIT系専門学校を卒業した後でした。東京に本社があり、沖縄に支店のあるIT企業に入社しました。もともと、いずれは沖縄に戻ることを意識していたからです。決して「どうしても沖縄で仕事したい」と強くこだわっていたわけではありませんが、家族の近くにいられることや、沖縄でIT産業を盛り上げようという機運が高まっていたことを考えると、沖縄がベストではないか。そういう思いがありました。
当初は東京本社での1年間の研修を終えたら沖縄支店に配属される予定だったのですが、「東京にいてくれないか」という会社の要請もあり、結局3年半ほど東京で暮らすことに。当時携わっていた仕事は、プログラムの開発です。クライアント先に出向いて、直接要望を聞いたり話し合ったりしながら、開発業務を行っていました。
友人と立ち上げた会社を半年で畳む
沖縄へ戻るきっかけは、専門学校のときに知り合った友人からの誘いです。「一緒に何かやらないか」。そう誘われ、2015年末にUターンし、一緒にIT会社を創業しました。東京での暮らしが長くなり、このまま20代を東京で過ごすか、それとも別の会社に移るか。ちょうど進路について迷っていたタイミングでした。
ただ結果的に、会社経営はうまく軌道に乗らなかったんです。その半年後にセキュアイノベーションに転職し、今に至ります。せっかくUターンしたのに、仕事がうまくいかない。大きな失敗や挫折に見えるかもしれませんが、私自身は楽観的でしたね。「挑戦してダメだったら、それは仕方ない。次に生かせれば」という思いで、短い期間でしたがむしろ貴重な経験ができたと思っています。
<セキュアイノベーションを選んだ理由>
沖縄初のセキュリティサービス。成長性に魅力
なぜ、セキュアイノベーションを選んだのか。それは、自社製品を扱っていることと、都市部の大企業ともつながれること、そして何より、セキュリティ分野は今後伸びていく市場と感じたからです。
現状ですと沖縄のIT企業の間では、二次、三次の受託開発がまだ少なくありません。ただセキュアイノベーションは、JASDAQ上場のセキュアヴェイル(本社=大阪)と資本関係があり、都市部の大企業と直接的な取引が多くあります。また、グループ独自のセキュリティ製品・サービスも数多く展開しています。例えば、24時間365日体制でサポートするセキュリティシステムの運用監視サービス「NetStare(ネットステア)」などがあります。セキュアイノベーションとしては最近も、SOMPOリスケアマネジメント(本社=東京)と共同で、中小企業向けのサイバーセキュリティサービスを今年9月から始めました。
こうしたセキュリティサービスの分野は、市場の伸びも期待できます。特に沖縄では、セキュリティ分野に特化したIT企業はなく、沖縄から日本、そしてアジアへ発展していける可能性があります。セキュアイノベーションは2015年10月設立のベンチャー企業です。立ち上げから成長期へ。私自身の再スタートと同時に、そのプロセスに関わり、一緒に成長していけることも非常に魅力に感じましたね。実際、私は社内では初めての(ネットワーク系ではなく)開発系のプログラマとして入社することになりました。
<社内の雰囲気や働きがい>
何でも言える。経営者と距離近く、チームワークも良好
仕事は以前よりも充実していて、楽しいですよ。その大きな理由の1つは、社内の環境やチームワークのよさにあります。
ここは役職者とも距離が近く、意見を言いやすい職場です。実は東京で勤めていた会社は、経営者の個性や意見がやや強すぎて、それに現場が振り回されるようなことが少なくありませんでした。今は、もちろん経営トップは明確なビジョンを掲げながらも、現場からの意見も聞き入れてくれる雰囲気があります。
そこは、ベンチャーならではのよさでしょうね。社員は30代が最も多く、平均年齢は32歳ほどです。モチベーションが高く、フットワークも軽い。自分の持ち場を越えてあれこれ議論したり、チームで協力したりしながら日々仕事できるので、楽しく充実してますね。
知識や技術を磨くために、社内で月に一度、勉強会も開催しています。エンジニアが持ち回りで、自分の興味のある分野や技術についてレクチャーし、みんなで共有してるんです。最近では、ネットワークエンジニアの社員が「ネットワークをやる人はこれから、プログラムも多少できるようにならないといけない」などと話していたのが印象的でした。プログラムを専門とする私自身も、「逆にネットワーク系も学び、制限を設けずにスキルの可能性を広げよう」と刺激を受けるいい機会になりました。勉強会の後は、決まって飲み会で息抜きします。これもチームづくりには欠かせません。
「これをやっていれば安心」の先を見据えて
今後は、プログラマとしてさらに開発技術をブラッシュアップしながら、今続々と入社してきている若い世代に何ができるか。入社から2年が過ぎ、そんなことを意識し始めています。後輩の指導や育成にも携わりながら、会社に貢献できるようになりたいですね。
会社としても、さらに仕事や社員を増やし、どんどん成長していくフェーズにあります。セキュリティサービス市場は、これからますます伸びていくでしょう。少し前にも仮想通貨が不正アクセスによって大量に盗まれた事件がありましたが、そうしたサイバー攻撃は日常的になっていて、手法もどんどん巧妙化しています。セキュリティは、さらに手厚く防御する必要があるのです。防御しても、その穴をつく攻撃がやってくる繰り返しなので、「これをやっていれば安心」と言いづらい中で、常に新しい対策を講じていく必要があります。市場の成長性とともに、それは技術者としてもやりがいになりますね。
<沖縄にUターンして>
ゆったりと流れる”沖縄タイム”
幼少期から長く過ごした場所ですから、Uターンすることへの生活面での不安などはありませんでしたね。帰ってきて改めて感じる沖縄のよさは、時間がゆったり流れていることです。東京は通勤をはじめ、なんだかみんなせかせか急いでいる印象でした。ただ、沖縄は違います。私自身は今、実家に暮らしており、自転車で片道15分ほどかけて通勤しています。東京時代の満員電車とは違って、のんびり快適に過ごせていますね。
休日は、友人とドライブに出かけることが多いですね。東京にいるときは同期をはじめ会社の人たちとは仲良くしていましたが、それ以外に知り合いが多くいたわけではありません。沖縄には家族や昔からの友人がいるので、それも助かりますね。
ただ、例えば本土に行くなど遠出するときには、飛行機が必須でお金がかかるので、少し行動が制限されるのは残念です。沖縄では移動手段は基本的に車になりますが、県内も広いので住む場所によっては移動でかなり時間をとられる可能性もあります。住む場所は、事前にしっかり考えた方がいいと思います。
<沖縄へのUIターンを考えている人へのメッセージ>
「なんくるないさー」(成せば成る)の精神があれば、沖縄でもどこでも活躍する場は巡ってきます。ただ、投げやりな「なんくるないさー」ではいけません。やるべきことをやっていれば、なんとかなるという意味です。沖縄でゆったりとした時間を過ごしつつ、やることはやる。そういうメリハリをつけられるといいでしょう。
もしかしたら、東京など都市部の安定や高給と比較して、ベンチャーだから一歩踏み切れない人もいるかもしれません。ただ私の経験から言えば、ベンチャーだからこそ自分から発言したり、率先してスキルを磨ける場が多くあります。
特にまだ年齢が若い人であれば、成功や失敗のどちらも糧になるはずです。私自身もUターンしてすぐに失敗を味わいましたが、今はとても充実しているわけですから。興味のある分野であれば、思い切って飛び込むのもいい経験になると思いますよ。
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