インタビュー interview

【インテリム】業界屈指の独立系CROが、沖縄で描くIT化とアジア戦略

治験などの医薬品開発支援サービスを手がけるインテリム(本社:東京)が、2019年11月に沖縄県うるま市に新たなオフィスを開設しました。同社は業界屈指の独立系CRO(医薬品開発業務受託機関)です。沖縄を“IT化”の拠点に位置づけ、AIやビッグデータを活用しながら新たなサービス開発を進めていく考えで、その中心的役割を担うエンジニアを募集しています。今回はオープニングスタッフの2人に、沖縄での事業展開や、自身の移住後の暮らしについて聞きました。

データサイエンス部 九州・沖縄DSグループ 有國益実 *写真右
山口県出身。住宅メーカーや製薬メーカーに勤務した後、夫の転勤を機に大阪へ。その後、インテリムの大阪支社で働く。2016年5月、沖縄へ移住。2019年11月、インテリムの沖縄オフィス開設に伴い復職。沖縄市在住。夫と2人暮らし。

データサイエンス部 九州・沖縄DSグループ 李載元(イジェウォン) *写真左
韓国・ソウル出身。大学卒業まで韓国で過ごし、2018年10月に来日し、新卒でインテリムに入社。約1年間、東京本社に勤務。2019年11月、同社の沖縄オフィス開設とともに沖縄に転勤。26歳。うるま市在住。

これまでの経歴、移住した理由

ーー最初に、これまでの経歴や沖縄オフィスで働くことになった経緯を教えていただけますか。

有國:
出身は山口県です。山口や広島県で、住宅メーカーや製薬メーカーに勤務し、一般事務・総務の仕事をしていました。そんな中、夫の転勤を機に大阪に引っ越すことになります。そして、大阪でも何度が転職を重ねた後、インテリムに入社しました。希望していた医薬品開発のデータマネジメント業務に携われることになり、充実した時間を過ごしていたんですが、また大きな転機が訪れます。それが、沖縄への移住です。

きっかけは、夫です。沖縄にいる友人の事業を手伝うために、移住したいと告げられました。驚きましたが、以前から沖縄は好きで2人でよく旅行してましたし、私自身は比較的どんところでも楽しく暮らせるタイプでした。インテリムを去るのは心残りでしたが、夫は本気でしたから、「ついていってもいいかな」と2人で移住することにしたんです。

2016年に移住した後、しばらくは洋服作家としてハンドメイドの通販サイト上で洋服を販売していました。そんな中、「沖縄にオフィスをつくるから、来てもらえないか」とインテリムから声をかけてもらったんです。沖縄進出が決まったとき、社内で「そういえば、沖縄に有國さんがいたよね」と話題になり、誘っていただきました。退社したのは心残りだったので、うれしかったですね。不思議な巡り合わせに感謝です。

李:
私は韓国・ソウルで生まれました。大学卒業まで韓国にいましたが、就職を機に日本に来ました。そして、新卒で入社したのがインテリムです。

そもそも、なぜ日本に来ることにしたのか。日本の人材教育に魅力を感じたこと、それにグローバルな人材になれるチャンスがあること。この2つが大きな決め手になりました。

まずは、人材教育です。日本は韓国の企業と違い、OJTなど新入社員を計画的に教育する企業文化が根付いていることを知りました。これから長く働くうえでとても大事なことだと思い、そうした文化に憧れるようになったんです。

次に、グローバルな人材についてです。もともと世界を舞台に働きたい思いがありました。そうした中、インテリムの韓国の拠点である「インテリム コリア」で数カ月間、インターンをする機会があったんです。インテリムは海外にもたくさん拠点を置いていて、グローバル化をどんどん進めています。ここでなら、グローバルに働ける目標を叶えられると思いました。

そして、2018年秋から東京本社で働き始めました。その約1年後です。沖縄オフィスへの転勤を告げられます。正直驚きましたが、新オフィスのオープニングスタッフに抜擢されたわけです。会社から評価され、期待されていると考えるとうれしかったですね。

現在の会社と仕事

ーーそもそも、インテリムとはどんな会社なのでしょう。

有國:
治験のデータを分析するなどして、医薬品開発のサポートを行っている会社です。CROと呼ばれています。医薬品や医療機器などの臨床開発、および臨床試験(治験)に関わる業務を、製薬メーカーなどの民間企業や医療機関、行政機関などから受託しています。

設立は2005年と比較的若い会社ですが、CRO業界では独立系最大手へと成長を遂げてきました。特にオンコロジー(がん)領域に強く、再生医療の領域にも力を入れているのが特徴です。

なぜ短い年月で、これほど成長できたのか。1つは、固定概念にとらわれないベンチャー精神に秘密があります。代表の浮田(哲州)は、この業界では珍しい新参者です。だからこそ、慣例にとらわれない大胆な発想で新しいことにチャレンジしてきました。しかも、その決断スピードも早い。浮田を含む3人でスタートした会社は今、社員300人を超える勢いで成長しています。

ーー2人が所属する「データサイエンス部」の仕事内容も教えてください。

李:
治験のデータを収集・解析して、医薬品の開発に生かす仕事です。医薬品開発に際しては、原則治験を実施し、そのデータをもとに厚生労働省に申請。有用性が認められれば、認可される仕組みになっています。医薬品を開発するうえで、治験データをどう駆使するかはとても重要なんです。

私たちはそのデータを集めてスクリーニングするチームと、その後統計・解析するチームに分かれ、その薬が「どれほど有用性があるか」を分析していきます。そうやって製薬メーカーなどの医薬品開発をサポートしているんです。

ーーそんなインテリムが新たに沖縄にオフィスを構えました。どういう経緯があったのでしょう。

有國:
インテリムとしてITを駆使した新しい分野への事業展開を強化していく方針があり、その拠点に沖縄という場所を選んだ経緯があります。

例えば、これまで治験は病院で行うのが通例でしたが、ITツールを使うことで在宅で受けられるようにするなど、IT化によってCRO業界は大きく変化していく可能性があります。沖縄オフィスでは、AIやビッグデータを活用した新たな治験のサービス、アプリなどの開発を進めていきます。

では、なぜその拠点を沖縄に置いたのか。それは、アジア展開を見据え、沖縄をそのハブにしたかったからです。インテリムは、アジアNo.1のCROになることを目指しています。すでに現在、ヨーロッパや台湾、韓国、中国、マレーシア、タイに現地法人があり、各国・地域でグローバルに治験事業を展開しています。さらに今後、アジア市場でのプレゼンスを高めていくための大事な役割を、沖縄オフィスに担ってもらおうというのです。

ーーそこで、IT化を担うエンジニアを募集しているわけですね。

有國:
私たちとしても未知の分野なので、新しい考えを持った人、一緒に新しいサービスを立ち上げることにやりがいを感じてくれる人。そんなチャレンジングで意欲的な人に、ぜひ来ていただきたいですね。

医薬品の知識は必要ありません。インテリムが培ってきた医薬品開発の技術とITを組み合わせて、新しいITサービスをつくっていく仕事です。入社後は、プロジェクトリーダーのようなかたちで中心的な役割を担ってもらいたいと思っています。ここをハブにアジア展開も加速させていく計画ですので、グローバルに活躍するチャンスもあります。

李:
インテリムはとても働きやすい、社員にやさしい会社です。そこもぜひお伝えしたいですね。

例えば、休暇の多さです。通常の大型連休や有給休暇に加え、いろんな休暇制度があります。その1つが、「勝負休暇」。年に2日、社員が何か「勝負したい」と思ったときに取得できる休暇です。つい先日も、この勝負休暇についてTBS系の夕方のニュース番組「Nスタ」で紹介されたんです。

それと、時間も有効活用できます。フレックスタイム制度のコアタイムを10-12時に設定しているので、例えばマリンアクティビティが好きな人なら、12時を過ぎてその日の仕事が片付いていたら、帰宅して海で遊ぶこともできるでしょう。リモートワークや在宅勤務も可能です。自分の自由な時間をつくりやすいと思いますよ。

移住後の沖縄での生活

ーーさて、ここからは沖縄での暮らしについてお聞きします。移住後の生活は楽しんでますか。

李:
私は、それまで沖縄には一度も行ったことがありませんでした。もちろん存在は知っていましたが、テレビの天気予報で画面の端っこに出てくる。その程度の知識しかなかったんです。実際に来てみたら、東京や本州から想像していた以上に遠くて、むしろ台湾などに近い。これには驚きましたね。

沖縄に暮らし始めて、数カ月が経ちました。住み心地はいいですね。真冬なのに、東京やソウルと比べて断然暖かいのは驚きです。海は青くてきれいですし、高い建物も少ないので空も広く感じます。まだ実現できてませんが、これからシーズンになったら海で目一杯遊びたいと思っています。

有國:
エメラルドグリーンの海、美しい自然、温暖な気候、ゆったりとした空気感。どれも他の地域にはない沖縄独特のものがあり、「移住してよかった」と感じています。

最初は、少し戸惑うこともありましたけどね。例えば、湿気の多さです。意外と曇りや雨の日が多く、除湿機が必須アイテムでした。そのせいか、体もなんだか気だるい感覚があったんですが、それでもすぐに慣れましたね。今は逆に、内地に帰省すると乾燥が気になるほど、体もすっかり沖縄の感覚になっています。

これまで山口、広島、大阪といろんな土地で生活してきました。どこもそれぞれ魅力があってよかったですが、今は沖縄で一生終えてもいいかな。そう考えているところです。

ーー休日はどんな風に過ごしていますか。

有國:
夏はもっぱらシュノーケリングですね。移住してから新たに始めました。自宅から車で5分も走れば、海に潜れるスポットがあります。こんな恵まれた環境は、他県ではなかなか味わえないですよね。

オフシーズンは、沖縄各地で開催されているイベント巡りをしてますね。沖縄では、各地で大小様々なイベントがよく開催されてるんです。夫も私も陶器が好きなので、特に陶器の「やちむん市」には積極的に足を運んでますね。

あとは、「うちなー特典(割引)」を使ってお得にリゾートホテルに泊まったりもしています。最近では、「ルネッサンスリゾートオキナワ」(恩納村)がよかったですね。マリンアクティビティを楽しめて、食事も豪華で、さらにホテルの中で飼育されてるイルカも見られて、たっぷり満喫できました。

李:
私はまだ沖縄に住み始めてから日が浅いので、まずは有名な観光地をレンタカーで回りながら、少しずつ沖縄の文化を味わっているところです。これから友人もつくり、沖縄の暮らしをどんどん楽しめるようになりたいですね。

UIターン検討者へ送るメッセージ

ーーこれから新しいスタッフを迎え入れて、沖縄オフィスを盛り上げていきたいところですね。その意気込みや、UIターン転職を考えている人へのメッセージをお願いできますか。

有國:
沖縄オフィスは、まだ立ち上がったばかりの新拠点です。早く新しいメンバーを迎えて、どんどん盛り上げていきたいですね。

現在常駐しているのは私と李の2人ですが、近所に治験とは別事業の研究開発部門の仲間たちがいるんです。2016年に沖縄にオフィスを構え、現在は10人弱のスタッフがいます。部門は違いますが日頃から交流する機会があるので、入社しても心細く感じたりすることはないはずです。ぜひ私たちと一緒に、ITを使った新しいサービス開発にチャレンジしましょう。

李:
アジアの拠点として、沖縄オフィスはこれから重要性が増していくでしょう。それに伴って、外国籍のスタッフが増えていくことも予想されます。私自身も韓国人です。だからこそ貢献できることとして、そうした外国人スタッフが早く日本や沖縄の仕事や生活に馴染めるようにサポートしていきたいですね。沖縄からアジアへ。そのビジョンに共感してくれる人を、ぜひお待ちしています。


●【NEWS】移住イベント@大阪に、株式会社インテリムが出展します!イベントの詳細はこちらにてご確認ください。

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