インタビュー interview

【国建システム】「沖縄が恋しくて」 東京で5年。刺激的な生活を捨ててまで、沖縄に帰りたかった理由

エンジニアのキャリアを歩み始めたのは、憧れの東京でした。ただ、故郷の景色が恋しくなり、Uターンを決意。株式会社国建システム(那覇市)に勤める嘉数雅茂さんは、5年の歳月を経て沖縄に戻ってきました。結婚し、3人の子供を育てながら、沖縄での生活を満喫しています。嘉数さんにとって、「沖縄にしかない大切な時間」とは何なのでしょうか。

株式会社国建システム システム部 主任

嘉数雅茂さん

沖縄県那覇市生まれ。県内の大学を卒業後、東京のシステム会社に新卒入社。プログラマーとして約5年勤務。2004年、沖縄へUターンし、国建システムに入社。システムエンジニアとして、主に業務支援システムの開発を担当。沖縄出身の妻、長女(9歳)、次女(7歳)、長男(3歳)と5人暮らし。

これまでのキャリア、Uターンの理由
都心の高層ビルで、バリバリ働きたい

ITの世界に興味を持ち始めたのは、学生の頃です。ちょうどWindows 95が出てきて、これからインターネットが一気に普及していくような時期でした。なにやら社会が大きく変化していく。そんな雰囲気を感じて、ITについて勉強するようになったんです。

もともとエンジニアになりたいと思っていたわけではありません。ただ、今言ったように学生時代にプログラミングなどに興味が湧いてきて、就職活動が始まるタイミングで専門的に学んでみたい。そう思うようになったんです。

それで、就活ではシステム開発の会社を志望しました。東京と沖縄の会社を複数受けたんですが、東京の会社がスムーズに選考が進んで、内定をもらえたので入社することにしました。沖縄に残るか。東京に行くか。当時は強いこだわりがあったわけではないんですが、就活中に少しずつ東京へと気持ちが傾いていきましたね。理由は単純です。都心のおしゃれな高層ビルで、バリバリ働いてみたい。そんな憧れからです。

ヘルメットをかぶりながら、プログラミング

そうして晴れて入社した東京の会社では、プログラマーとして約5年間働きました。技術者の派遣がメインだったので、私も首都圏の大手メーカーなどに派遣され、そこで開発業務に当たってましたね。入社間もない頃から、100人単位で動かす大きなプロジェクトに関わらせていただくこともありました。

他にも、いろんな現場に行きました。印象的な現場の1つが、千葉県内にある競艇場です。まだ完成する前の現場でした。建物が建つ前から、現場に入って配線など場内の競艇システムを組み立てるんです。建設中の工事現場のような場所で、ヘルメットをかぶりながらのプログラミングです。冬は寒くて、夏は暑い。きっと最初で最後でしょうね。ヘルメットをかぶってプログラミングをするなんて。でも、おもしろかったですよ。貴重な経験でした。

転職のきっかけは、身近な“あの人”

東京に来て約5年。そのタイミングで、沖縄に帰ることにしました。東京での生活は充実してたんですけどね。当時は品川区に住んでたんですが、刺激的なものがたくさんあって、いろんなところに遊びに行きましたよ。

ただ、沖縄が恋しくなってきたんです。あのきれいな海を、毎日のように眺めたい。そんな気持ちが、沸々と湧き上がってきました。やっぱり、東京湾を見てもあんまり感動できないんですよ。沖縄の海を見てると、自然と心が落ち着くんです。なぜでしょうね。きっと沖縄の海にしかない、不思議なパワーがあるんでしょうね。

Uターンと同時に、国建システムに入社することになりました。きっかけは、“ある人”の紹介です。少し言いづらいんですが、その“ある人”は妻なんです。当時はまだ結婚してなかったんですが、彼女は国建システムの東京事務所で働いていました。彼女を通じて他の社員の人たちとも交流があったので、親近感があって入りやすかったんです。珍しい転職理由ですよね。

現在の会社と仕事
官公庁、地方自治体の実績多数。独自開発、研究も

国建システムは、2020年に創業30年を迎えます。沖縄では歴史あるIT企業の1つで、社員は約80人。事業内容は、業務支援システムの企画・開発・運用保守が中心です。特に、官公庁や県内外の地方自治体と数多く取引させていただいているのが強みですね。民間企業を含めて、エンドユーザーからの直接受託契約が中心になっています。

受託開発だけでなく、自社独自の業務システムパッケージの開発も手がけています。その1つが、勤怠管理システム「TimeNets(タイムネッツ)」です。これは、出退勤管理など様々な機能をすべてWEB化したシステムで、多くの官公庁や自治体などに導入されています。

それだけではありません。新しい研究や技術開発にも積極的に取り組んでいるんです。例えば、Bluetooth信号を発信する発信機「Beacon(ビーコン)」を使った認知症患者の見守りシステムや、3Dホログラム(※)装置を利用したシステム、AR(拡張現実)技術を使ったアプリ開発などがあります。

※3Dホログラム
特定の物体を撮影・データ化し特殊なディスプレイに投影することで、まるで実物が目の前にあるかのような立体映像を映し出す技術(国建システムHPより)

開発だけではない。仕事の幅が広がった

私自身は今、勤怠管理システム「タイムネッツ」を担当しています。プロジェクトチームは10人程度です。私はチームリーダーとして、主に20〜30代の若い社員を取りまとめる役割ですね。

国建システムで働くようになって、仕事の幅が広がったのは大きな変化です。東京で働いていた頃は、プログラマーの仕事に特化していました。開発業務に集中できる反面、仕事の幅は広がりづらい環境でした。

でも、ここは東京時代と比べると社員数が少ないこともあって、ゼロからサーバーを構築したり、お客さんに要件を聞いたりと、1人でいろんな業務をこなす必要があります。東京で働いていた頃は、エンドユーザーさんと直接話をしながらシステムを導入するなんて、全く考えられませんでした。もちろん、最初は大変な思いをしたこともありますが、今では大きなやりがいです。

社内イベントが盛り沢山。フレンドリーな社風

ここで働き始めて、もうかれこれ15年。長くいるのは、仕事内容だけでなく、働きやすさにも理由があります。

親しみやすさは、うちの会社の大きな魅力ですね。それは、社内イベントの多さに表れています。ボウリング大会やビーチパーティー、忘年会、新年の餅つき大会、企業対抗のスポーツ大会。野球やフットサルなどのサークル活動もあります。社員旅行では、韓国や台湾、香港に行きましたね。仕事が早く終われば、社員同士でよく飲みに行ってます。

年配の人から若い人まで、いろんな世代の社員と接することができるのも、私にとっては新鮮で楽しいですよ。東京では、同世代のメンバーと仕事をする機会が多かったんです。仕事がしやすい面はありましたが、今は先輩から学んだり、逆に後輩に教えたりと、コミュニケーションの幅が広がりましたね。

イベントが多く、フレンドリーな社風がある一方で、仕事中はみんな物静かです。開発作業に集中してますからね。オンとオフの切り替えがはっきりしてるんでしょう。仕事も遊びも目一杯がんばりたい。そういう人にとっては、国建システムの環境は最適だと思います。

沖縄での暮らし
3人の子育て。休日は家族で海へ

入社のきっかけになった妻とは、沖縄に戻ってきてから数年後に結婚しました。仕事も落ち着いてきて、30歳を過ぎたタイミングです。子供は、2人の娘と息子の3人です。今考えると、東京で3人も育てるのは相当大変だったでしょうね。沖縄には両親や親戚がいるので、子育てをサポートしてもらえるのでとても助かっています。

給料は少し減りましたが、その分浪費することがなくなりましたね。東京では、テレビに出てくるようなお店に、行こうと思えばすぐに行けます。ついつい、行っちゃうんですよね。でも、沖縄ではそうはいきません。YouTubeでお店の映像を見たりして、満足するようにしてますよ(笑)

沖縄には、ここにしかない魅力がたくさんあります。中でも、やっぱり海は外せませんね。瀬長島(豊見城市)や波の上ビーチ(那覇市)、新原ビーチ(南城市)など、休日はよく家族で出かけて遊んでますよ。昔から知っている地元の親しい友人と遊べるのもうれしいですね。

UIターンを考えている人へ
一番の魅力は、住みやすさ

私にとって沖縄の魅力は、なんと言っても“住みやすさ”にあります。きれいな海辺で、家族と一緒に遊んだり、何も考えずにただ海を眺めたり、真っ赤に染まる夕日を見たり。私にとって、それは沖縄にしかない大切な時間です。UIターンを検討している人たちにも、ぜひここに来てそんな沖縄ライフを満喫してほしいですね。


●【NEWS】移住イベント@渋谷に、株式会社 国建システムが出展します!イベントの詳細はこちらにてご確認ください。

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